2024-06-17

ネジの熱処理

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ねじ部品は材料をねじ加工して製品になるものもあれば、熱処理が行う強度や靭性を高めることがあります。ねじの熱処理は高強度の六角ボルトや六角穴付きボルトなどに行われることが多いです。

ネジの熱処理の方法は「焼きならし」「焼きなまし」「焼き入れ」「焼きもどし」と大きく分けて4種類あります。

 

「焼きならし」「焼きなまし」「焼き入れ」「焼きもどし」とは

           

名称

工程

効果

焼きならし(N)

鉄鋼を適当な温度に加熱した後に大気中で冷やします。

・金属組織の不均一を改善

焼きなまし(A)

鋼を730以上に熱くしてゆっくり冷します。

・金属組織の改善・金属を軟化させる・残留応力除去

焼き入れ(Q)

鋼を730以上に熱くして急冷します。

・金属を硬くする

焼き戻し(T)

鋼を730以下に熱くして急冷します。
焼き戻し温度が低いほど鋼は硬くなります。 

・金属組織の安定・粘りを出す 

鉄の場合

名称

工程

効果

用途

浸炭焼き入れ

熱処理される鋼に炭素を与えるガス層の中で「焼き入れ」を行い、その後、「焼き戻し」を行う
(平均1時間がかかりがち)

タッピングビスに必要な鋼の表面の硬さを得られます硬くなった層のことを「浸炭層」と呼ばれます

SWCH12A~18A
タッピングビス
ドリルネジ