2024-05-30

「ドリルビス」とは

多機能ネジ

「下穴あけ、タップ立て、締め付け」を「ねじ一本で行う」ことが出来る多機能ねじの一つが 『ドリルねじ』です。

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ドリルビスは、先端がドリル刃形状で鉄板などに下穴無しで施工を行なう事ができる便利なねじです。 下穴空け、差し込み、締め付けが1本ででき、非常に便利です。 ドリルビスには、薄い鋼板に対応したものから、厚いものでは9mm程度の厚さを打ち抜けるものまで、用途に合わせ様々な種類が用意されています。

更に、頭部の形状もいろいろありますが、例えば、なべや六角、トラスなど、、使用する材料に合わせて選ぶことできます。

長所は釘に比べて保持力はとても高く、雌ねじも必要ありません。

最近では、木ねじの代替品として使われることも増えてきて、下穴も雌ねじも必要ないという点から作業、コスト面双方で優秀なネジです。
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                                                                          ドリルねじの材質

ドリルねじの材質には、主に炭素鋼とステンレス鋼が用いられています。

炭素鋼では、冷間にて圧造することで製造するSWCH18ASWCH22Aがドリルねじによく使われている材質です。これらの炭素鋼は、マンガンの量を多くすることで、耐摩耗性や衝撃強度、引張強さなどの向上を図ったもので、品質の高いアルミキルド鋼(末尾のAにて指定)から製造されます。なお、「18」や「22」などの数値は炭素の含有量を示し、「18」ならばおよそ0.18%の炭素を含みます。

ステンレス鋼では、主にマルテンサイト系ステンレスのSUS410やオーステナイト系ステンレスのSUS304などがドリルネジに使われています。共に耐食性の高い素材ですが、より高い強度が必要な場合には焼入れが可能なマルテンサイト系が、より高い耐食性が必要な場合にはオーステナイト系が採用されます。また、締結対象が鋼板などの硬い素材ならマルテンサイト系を、アルミ材などの比較的軟らかい素材ならオーステナイト系を使用することが多くなっています。